青春からの脱落

「貴様等に埋没する事への恐怖」
「泥沼に沈む小猫の目を見るよりも遣る瀬無い気持ち」
「昇る朝陽を見る度に『また沈め』と祈っている自分に気付いた瞬間」


殺しても殺し足りない自分への虐待が実は自分を安定させる唯一の術だと気付いたあの日


軽蔑しきっていた貴様等にすら遠く及ばない自分を思い知らされたあの日


「貴様等にすら溶け込めない恐怖」
「泥沼に沈む自分が子猫にただ見つめられ続けている様な焦燥感」
「沈む夕陽を見る度に『そのまま昇るな』と祈っている自分に気付いた瞬間」


特別だと思っていた自分がただ劣っているだけだと
そう思った瞬間に
何時でもやってみせるさと嘯いていた
今まで見下してきた全ての人間との決別
それすらも出来ない自分に気付いたあの日


死なない程度に自分を痛めつけることでのみ”イキ”続ける家畜になったあの日から


僕は大人になりました