2006-01-01から1年間の記事一覧

大晦日らしく

首輪をつけられ 枷に自由を奪われ 轡を咬まされ 縄でヒキヅラレる子供 苦しみと寒さで引き攣る身体に鞭打たれ 裸足で坂道を歩き続ける あと十も歳を取れば それが人の生きる唯一の道だと分かるだろうに 君は涙を流し続け 何時果てるともない道を歩かされてい…

Half&Halfで成り立つ世界

半分の月が昇り もう半分の月が落ちる頃 半分の太陽は焼き尽くし もう半分は新しい聖地を模作する 半分の世界が放射能と貧困で満ち もう半分は放射能で栄華を極める 半分の意志が鬱により涙を流し 半分の意志が躁で笑いを爆発させる 半分の犬は屍を貪り もう…

書いてみたらムック風味だった

泣きすぎた 死にすぎた 私は消える 己を悔やみ 己を殺しすぎた 私は何時か消えるだろう 誰もおまえを責めはしない 慰めもしない代償に 誰もおまえを消しはしない 見詰もしない代償に その囁きの連続が 私を泣かせ殺し続けた 私は何時か消えるだろう 無関心と…

不毛と肥沃とそれを分かつ血

貧困と咎 豊沃と罪 相対する存在が理由となる同居 言い換えるのであれば 貧困とは何かしらの罪に対する咎であり 豊沃とは貧困という咎を生み出すために生ずる甘く穏やか過ぎる罪 それらは螺旋ではない完全な円 繰り返すが必然で繰り返すが摂理 貧困も豊沃も…

百の棺と百の屍と百一人目の祈り人

形のない 22の棺 一つ一つに収まる 俺の 細切れになった死 あと幾つこいつらを犠牲に 屍を積み重ね続ければ 高みに辿り着けるのだろう? 飛べる空は 翼を条件とする 落ちる空は 等しく 飲み込む 23人目の屍になる俺が 22人の屍を積み重ね 踏みつけて 落ちる…

枯音

衰えた樹木 より掛かり 剥き出しの樹皮に温度を感じる いいえ それは私の体温 衰えた細い幹は 私の孤独 冬に凭れ掛かかれるのは 折れそうになった自分だけ 木枯し吹いて 春を待つ身は 葉も花も無い枝を揺らして 悲しい音をたてるだけ 私の孤独 求めたモノも …

10日ほど断酒します。

Arkless Darknessは言いました。 救いの船はもう来ない 闇が地球を飲み込もうとしているのに 救うべき地球を見捨ててまで 闇の菌糸を救おうなどとはしない と。 Arkless Darknessは言いました。 闇の菌糸を運ぶ箱舟は 決して救いの船じゃない 選別した菌糸を…

時系列に沈む脳内光景の描写

頭の底にこびり付き ジワジワと痛む記憶 追うと薄れ 遠ざかる後ろ姿は滲み 何を必要としていたか忘れた俺がただ立ち尽くす光景に行き着く そこは冬 夜が優しく包み込んだ 街路樹も立たない 寒々しいコンクリートの上 いっそ這い蹲り頭を抱えて居ればそれで良…

眠る部屋

香を絶やさず 灯火を絶やさず 夜を通じ 朝を眠る 朦朧とした 鬱々とした 白檀の満ちた部屋 誰一人動かない 誰一人動けない 香と蝋のみが 揺らめき灰になり消える一刻に千の眠りを 一刻に千の覚醒を 白く曇る意識と 煙と匂いに満ちた部屋 朝日と共に崩れ落ち…

取り急ぎ御連絡のみ

祖母が亡くなりましたので年賀その他諸々は遠慮させて頂きたく、謹んで申し上げます。 本日は告別式ですが、親族のみで行います。 追記 今週末の忘年会はテンションも含め予定通り ガッツリ いきたいと思っております。 ガッツリと。

重商主義な君たちへ

人の目に晒されないとダメですか? 御金にならないと価値はないですか? 重商主義に磨り減らされてそれでもまだ笑顔ですか? 御客様の望むイタイ言葉や核心や愛は何を産むというのですか? 胸の中にあるコレが溢れ出る瞬間を貴方は感じたことがないのですか…

切迫か切望か

生きているものは死ぬことが出来る 死んだものは生き返らない 死とは 恐れるものはしがみ付き 憧れるものは投げ捨てる 本来ならば それが 人の生 怯え 弱い者が 耐えられず 自ら死ぬは 畜生道

落下後の取り留めのない流出

俺はアスファルトの匂いを嗅いでいる 自分の血が流れ出る感触を楽しみながら 一緒に罪とか非道い思い出とか そんな面倒なモノも 漏れ出てくれないかと そう思いながら11月の寒い夜 冷たい道路にキスをし続けながら 死んでいく 自分で死ぬこと自体が罪だと言…

17歳

俺のアタマの中ではまだ 蠢くモノがあるらしい 割れる位の頭痛をこいつは 俺にまだ呉れるらしい 俺を見捨てた才能とやらは 驚くほどに気紛れで 一度殺した俺に また 手を差し伸べるのが得意らしい そして俺はキツ過ぎるライを片手に 改めてこいつを殺しまく…

とりあえず蛆虫の扇動者

http://www.youtube.com/watch?v=L5mLtyG1VpU

針と糸

俺は指に針を刺す 血がにじんで 俺は首を傾げる そのまま 俺を構成する全てが傷から吹き出て 消えてしまうのかと思っていたのに 俺はそれで死ねると思っていたのに でも もう既に死んでいるのと同じだと思い直して 今度は目に針を刺し挿れる 思ったほどには …

mixi自己紹介用詩

暗闇と夜の檻 少女は囚われ 老いていく 日も当たらず 春が過ぎ やがて短すぎる夏も終わり 間も無く冬がやってくる 暗闇と夜の檻 頭の中では分かっていても 心だか魂だかが叫ぶ 「こう生きるべきではなかったのではないか」と 俺の心だか魂だかにいる 囚われ…

mixi自己紹介(旧型)

灰色の風 灰色の温度 灰色の壁 灰色の嘘 灰色の空 灰色の吐息 灰色の病室 灰色の君 もうすぐ 君を忘れる 夏が来るから 僕はこの曇り空 狂い死ぬほど 君が死んだ灰色の季節を思い出すよ 衰弱と死を忘れた 狂乱の夏がすぐに来るから あの日と同じ灰色の世界で…

Agitated Screams of Maggots発売だそうですよ

俺は何も欲しくない 俺はアレの夢を見る 頭が割れる 俺は何も望んじゃいない 頭が割れる 何も欲しくない 俺は切迫する ラッピングした箱を手に 笑顔な鉄仮面をつけた パパとママと姉とオマエが 俺の頭を割る 俺は望んじゃいない 精液を床に零して 舐め 果てる…

プラグドライフ

生きる意味を知れたら どんなに幸せだったろうね? アウアウアー ララ アウアウアー ララ 生きる意味を捨てたら どんなに楽だったろうね? アウアウアー ララ 生きる意味教えたら ドン底に落ちて消えてった アウアウアー ララ アウアウアー ララ ラララ

神の肉を 食う男 売る女

問題は 貴様が 狂信者か 宣教者か それだけだ 宣教者は無様だが 神の役には立つだろう狂信者は 全く役に立たないが 他の誰よりも美しい

芸術と食事

筆舌に尽くし難いので ナイフ と ペンチ で 表現しましょう。 美しい爪 美しい髪 美しい眼 醜い中身 醜い出口 貴女を 傷で 表現したら 今夜も 美味しく 頂きましょう。 ナイフ と 塩 で 貞淑 に

短い自由な時間と暗転

自問自答で言い聞かせる 生きる 意味を 価値を 素晴らしさを こんなに素晴らしい朝日がやってくる世界じゃないか でも しらけている自分もいて 鬱向き手首に指を当てて 勝手にこの鼓動が止まる事を神様に祈る満員電車の午前八時 ”素晴らしい世界じゃないか …

持論かつ時論かつ自論

馴れ合いっぽくてちょっと嫌なんですが、タスク氏が拙作に対応する形で詩をコメントとして書いてくれていて、それをまとめて御自身の日記にアップされております。 (参照URL:http://www.doblog.com/weblog/myblog/25736/2615833#2615833) ここで俺のがど…

ジャン・コクトーは大人

恐るべき子供たちと 恐れるに足らない大人たち 誰も居ない部屋と 人が人で圧死する部屋 花と神経 心と棘 夢と傷 棺とその隙間から生え出るツタ 恐れられるべき奴等が 大人たちを圧縮する世界 大人には決して届かない 恐るべき子供たちの発する言葉 密閉され…

非矛盾であり否正論

完全への渇望と 不完全であり続けることへの托生 それは同時に在り続ける 矛盾なき欲 何故ならば 人は不完全であるが故に完全を望み 人は不完全であるが故に 完全を恐れるが道理

「果たして、この中にどれだけその事を理解している人間がいるのだろうね?」 僕はそう口で言い、そのあと心で言い加えた。 君や僕を含めて、誰一人そんなことは理解しちゃいないのさ。 分かっていることは、君や僕が今こうやって話をしていて、 向かいに彼…

同窓について

完全なる、嗜好による自由の獲得と自由の提唱

22階のB室に入院していた患者のカルテに書かれた血文字の死

夜空が歪み 月が割れ 地球に膿を垂れ流す 空気がひび割れ 水が錆び 金切り声で土は死ぬ 鳥が鳴き 根を張り 太陽は諦める 死を植え 自由を撒き 人の頭が 芽を出す 月の膿と錆びで出来た 死と自由の揺り籠に揺られて

望みと 黒き薔薇の圧殺による安息

世界中の人々が憧れた楽園は 誰もが望み 手を伸ばす祝福ではなく 息が詰まるほど絶対的な暗闇の巣 瞳の光すら通さない 意思の炎も 生きているが故の輝きですら 全てを覆い押し潰す 死よりもずっと ずっと暗い 混沌に近い 永遠に黒い薔薇の花園 無意識のうち…