2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

咲く花 降る花

花咲く虚ろ 魂の淵 境界のない渦 死に往く者達が群れて遡る 黒い大河 降り頻る花弁 濡れた地 落ち 熔ける 思い 死に沈む者達が一となる 暗い奥底 浅ましきも鮮やかな 現世の全てを 流され 濾され 行き着く場所は ただ一なるが必定 花咲くを綺麗と言うは 先人…

大海を知らず されど

井の中の蛙 空を見上げ 飛ぶ鳥を妬み 雨を愛す 空から唯一 自分にも関与できる 結果 空を見上げ 雨を妬む 干乾び乾く 井戸の中 空から唯一の 関与すら出来ぬ 死

Love is Love is Love is Love

愛は造られたモノ 愛は壊れたモノ 愛は許された帰結 愛は唯一の帰結 愛は零れた欲の澱 愛は束縛する檻 愛は 砂を固めて築き上げられた 脆くて歪で幼稚な城 愛は 欲望の汁で塗り固められた 脆くて歪で幼稚な理性 愛は 愛という名で呼ばれるまで 削られ磨かれ…

面倒なんで無題(行間を読めない人・妄想不足な人不推奨)

愛しても愛さなくても 望むべくは 根源に潜む従順 望むべくは 愛すべき 仄かな焦らしの様な 鬱

久々のオマージュというかパクり

手毬唄 を 謡いましょう 気が 変にならないように 今宵の雨 障子の穴 血走った目 晴れぬ空 白い指 白い顔 ぬめらんばかりの白い肌 赤い御口と 遊びましょう 紅い露を 垂れ流せ 雨の音 を 聞きましょう 狂気を 思い出さぬよう 今宵の君 濡れる肌 涙 汗 雨の音…

久々に多重に含めた詩

動きを止めた時計 母が死んだ日に 父が拳を振り上げ 壊した 時間 こびりついた血も 今ではただの染み 何の意味もない ただの記録割れたガラスは 戻らない ただ 父の傷だけ癒えて 時計は埃を被り 時を止めた時計は 父の記憶から消え去り 何の価値と意味を持っ…