咲く花 降る花

花咲く虚ろ 魂の淵 境界のない渦
死に往く者達が群れて遡る 黒い大河


降り頻る花弁 濡れた地 落ち 熔ける 思い
死に沈む者達が一となる 暗い奥底


浅ましきも鮮やかな
現世の全てを 流され 濾され
行き着く場所は ただ一なるが必定


花咲くを綺麗と言うは 先人達の 遺物故