望みと 黒き薔薇の圧殺による安息

世界中の人々が憧れた楽園は
誰もが望み 手を伸ばす祝福ではなく
息が詰まるほど絶対的な暗闇の巣


瞳の光すら通さない
意思の炎も
生きているが故の輝きですら


全てを覆い押し潰す
死よりもずっと ずっと暗い
混沌に近い 永遠に黒い薔薇の花園


無意識のうちに望み 生み出した
何も見えず 感じない
産まれながらに生き疲れた
俺を含むお前らが望む楽園


いずれ諦め 自らもその1つとなるまでの
安息という唯一存在する感触に浸り


花弁の乱舞する 暖かな闇