2008-01-01から1年間の記事一覧

wireless

人の悪意が届かないところへ 2人で手を繋いで逃げよう 薄皮一枚で偽っている 人々の悪意の塊から 手を繋いで きっと僕達のように 逃げ出した人たちが集まる場所がある そこには 君の好きな真っ赤なポインセチアはないだろうけれど 此処で蹲って 雑踏と奇声…

Network

情報化は 人の悪意を加速させる 意識の集合体である市場は 打たれ叫び続ける 情報化で 人は疑心暗鬼で敏感になる 情報化社会とは 人の悪意に怯えた人の恐れ慄きが 一瞬で全世界に広がる1つの結末 FACELESSな人の意思は Networkを通じて 人だけで完結する地…

儀式は落ち葉か体液の上で

親愛のキスは秋の暖かい日差しの匂い 終えた後に見つめ合う僕らは 笑顔でいられる 落ち葉舞う街路樹の下 しっとりと濡れた落ち葉の上 親愛のキスは 「さよなら」と言った後の 暖かい心の封印 情欲のキスは背筋凍る 雹の降る空気の匂い 終えることのない僕ら…

天秤

掛け替えの無い物を 目の前で天秤に掛けられるということは 思い出と神経を引き裂く非道 陰険で 打算的で 嗜虐的で 粗末な非道 天秤の皿に乗せられたものは 片方は己という心臓 片方は条件という羽 どちらに傾こうともそれは 神経と思考を引き裂く非道 必ず…

窓のない治療院より

病床で麻痺していく 昏睡と薄明かりの日々 誰かが僕の顔を見ていることもあれば 誰も居ない蛍光灯だけが温もりの夜もある 目が覚める度に 繋がれているチューブを見る 舌が縺れ 視界がぼやける 頭の芯が痺れ 君に対する感情が希薄していく 僕は 君を忘れるの…

45日ぶりですが相変わらずな日記です

僕が黙っているのは 語るべき事がないから 政治も 芸術も 戦争も 飢餓すらも 僕が語るべき事はなにもないし 僕が語ることで得られることは 何もないから 僕が黙っているのは 相応しい言葉が見当たらないから 土も 草も 猫も 腐った人の死体すらも 人が持つ …

手首を切る効用について

手首を切る効用について 死ぬのを恐れて手首を切る人間がいる。 確実に死ぬ方法を知っていても、カッターで線を引く。 流れる血が、自分をまだ生かしていると確認させてくれる。 死にたいと意思表示をすることで、何とか生きている人も居る。 または、死にた…

4/28 am.2:20

赤い色が印象的だった 白昼夢を見た日曜日が 終わる 薄情そうで 癇癪持ちそうな 青く見えるくらい真っ白い月 雲も気難しい月に捕まらないように 急ぎ足で去っていく 空を見上げるのは何年ぶりだろう ベランダで 夜の陰で憂鬱そうに咲いている 鉢植えの白い花…

顔を背ける棺の中で2人

私の醸造した血液を御舐めなさい 肌を薄く裂いて 湿る程度に滴る血を 信じられないくらい非道い色の舌で 存分に 腐敗した土と混じった私の血と 正に腐敗した臭いに塗れた気違いの貴方と 菌と毒に塗れた 死神も顔を背ける 肉欲的な ダンスを

飼われた鸚鵡

その小鳥は 心無い薄弱児によって 翼の羽と肉をもがれ それでも生きて 生きていました 骨組みだけの翼で羽ばたこうとする小鳥 でも 幸不幸 君が考えることではないよ 主観的な不幸の定義程 不愉快なものはないのだから 囀る小鳥には 台詞はない

餞に 吐き溢れ出た君の血液を

僕の手は 血に塗れて錆びた 断頭台の刃のよう 誰にも期待されていない機能 掴むための手ではなくなった 僕の手は 君の手を 心をを掴むこともなく 宙を彷徨う君の手に怯え 保身のために頭を抱える手 僕の手は 君の望む逃避のためにスイッチを切ることも無く …

死ぬまで 麻薬とセックスに溺れて駄目になるような生活をして 眩暈の中で死ぬような生活に 漠然と憧れていた生活を思い出して 今の自分の曖昧さについて 問いかける自分の手首は 無傷で とても白く美しく 哀れでもあり それが誇りでもあり その揺れ動く気持…

トンブリとツナと玉葱のサラダ風パスタ

来週作る予定のパスタの防備録。 (久々に詞っぽいもの以外での日記なんですが完全に防備録なんで皆さん置いてけぼりなのは変わりません) 材料 パスタ ツナ缶 トンブリ 明太子 マヨネーズ 玉葱 作り方 パスタを茹でている間に玉葱を千切りして水にさらしつ…

両手で 両目を覆って 君を見てる

淫売の子供は死ぬまで淫売の子供 高貴であろうとも 生きる価値があろうとも 生まれながらの下卑すべき 俯瞰された自身の姿は 例え王であろうとも 例え法であろうとも 例え愛であろうとも 何一つ淫売である事実は消せない 例え神が髪を撫でても 濡れて求める…

土の中に眠る棺の中で蠢く腐臭と豊かな髪のドレスを纏う君に口付を

棺の中で口付を 暗闇と土の匂いに抱かれ 甘い君の肌の味と 豊かな髪に埋もれて 腐敗し溶け合うまで 何日も 何年も 口付を 月が目を覚ますよりも前に 月が生き返るよりも前に 太陽が眠りに就く前に 太陽が死に切ってしまう前に 僕は君の許へ 君との夜を過ごす…

凄い懐かしかったので

http://www.nicovideo.jp/watch/sm1046911 アドレスうpのみ。 コアにDir好きな人以外には全くの無用な動画です。悪しからず。 http://www.nicovideo.jp/watch/sm2428520 あとついでに珍しく良いDirのMADがあったので御紹介を。 かまいたちはデモムービーの…

スカトロジスト

スカトロジストの悲劇は 糞便そのものへの愛 結果のみを求める姿は 処女膜の有無だけで価値が変動する乙女の様 自分を忘れ 自信を無くし 自涜に尽くす それが嗜好性のあるべき姿勢 スカトロジストの悲劇は 本質を見失い 計上された数字のみを愛する愚鈍の行…

眼球

君が寂しいのなら 僕は僕の眼球をあげよう 君をずっと見つめる 僕は君の恋人になろう 君が君を見失ったら 僕は僕の眼球をあげよう 君の代わりに物を見つめて 君は何も見なくて良いから 君が御腹を空かせているなら 僕は僕の眼球をあげよう 君は噛み砕き咀嚼…

Mnemosyneの子供たち

君を植えた鉢から 咲く花はない 月の下で 寂しい風の音を聞いて 君は陥没した頭で 何を思うのだろう 縫い付けられた唇で 何を歌うのだろう 色の濁った目で 何を見つけるのだろう 削ぎ取られた鼻で 何を嗅ぐのだろう 僕のベランダには鉢植えが1つ 僕の恋人か…

木に登る豚はいずれ落ちる

誰も 鳴り止まないこの音に気付かない 脳の奥を じっとりと濡らし 駄目にするような音 「地から湧く この音を止めて!」 叫んでも 俯いた 無気力な でも軍隊のような規律を持った 嘆きながらも 決して歩みを止めない 靴音の乱舞 SAU SAU SAU SAU SAU SAU SAU…

また1ヶ月ぶりですこんにちわ

濡れ 滴る 欠けた月 溢れる雫は 冷たすぎる夜の悲哀 夜に付き纏われ 輝く事は当に諦め 今では存在に倦む始末 昼に月が昇ろうとも どうせ誰も見向きせぬ 月は帳越しに闇を照らす 夜あってこその光 地に落ちる月の雫は ほんのりと輝く 枯れ掛けた涙の残滓