Mnemosyneの子供たち

君を植えた鉢から 咲く花はない
月の下で 寂しい風の音を聞いて
君は陥没した頭で 何を思うのだろう
縫い付けられた唇で 何を歌うのだろう
色の濁った目で 何を見つけるのだろう
削ぎ取られた鼻で 何を嗅ぐのだろう


僕のベランダには鉢植えが1つ
僕の恋人から成る加害の帰結


彼女が寂しくないように
僕のベランダには
九つのカラスの死骸を


せめて朝日が浴びれるように
僕の部屋は南向きで
とても暖かで