2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

持論かつ時論かつ自論

馴れ合いっぽくてちょっと嫌なんですが、タスク氏が拙作に対応する形で詩をコメントとして書いてくれていて、それをまとめて御自身の日記にアップされております。 (参照URL:http://www.doblog.com/weblog/myblog/25736/2615833#2615833) ここで俺のがど…

ジャン・コクトーは大人

恐るべき子供たちと 恐れるに足らない大人たち 誰も居ない部屋と 人が人で圧死する部屋 花と神経 心と棘 夢と傷 棺とその隙間から生え出るツタ 恐れられるべき奴等が 大人たちを圧縮する世界 大人には決して届かない 恐るべき子供たちの発する言葉 密閉され…

非矛盾であり否正論

完全への渇望と 不完全であり続けることへの托生 それは同時に在り続ける 矛盾なき欲 何故ならば 人は不完全であるが故に完全を望み 人は不完全であるが故に 完全を恐れるが道理

「果たして、この中にどれだけその事を理解している人間がいるのだろうね?」 僕はそう口で言い、そのあと心で言い加えた。 君や僕を含めて、誰一人そんなことは理解しちゃいないのさ。 分かっていることは、君や僕が今こうやって話をしていて、 向かいに彼…

同窓について

完全なる、嗜好による自由の獲得と自由の提唱

22階のB室に入院していた患者のカルテに書かれた血文字の死

夜空が歪み 月が割れ 地球に膿を垂れ流す 空気がひび割れ 水が錆び 金切り声で土は死ぬ 鳥が鳴き 根を張り 太陽は諦める 死を植え 自由を撒き 人の頭が 芽を出す 月の膿と錆びで出来た 死と自由の揺り籠に揺られて

望みと 黒き薔薇の圧殺による安息

世界中の人々が憧れた楽園は 誰もが望み 手を伸ばす祝福ではなく 息が詰まるほど絶対的な暗闇の巣 瞳の光すら通さない 意思の炎も 生きているが故の輝きですら 全てを覆い押し潰す 死よりもずっと ずっと暗い 混沌に近い 永遠に黒い薔薇の花園 無意識のうち…