ジャン・コクトーは大人

恐るべき子供たちと 恐れるに足らない大人たち
誰も居ない部屋と 人が人で圧死する部屋
花と神経 心と棘 夢と傷 棺とその隙間から生え出るツタ
恐れられるべき奴等が 大人たちを圧縮する世界


大人には決して届かない 恐るべき子供たちの発する言葉
密閉された棺に大人を詰め込んで 圧縮した苦痛と憎悪すらも取るに足らない
恐るべき子供たちは まだ笑っている 

                      

口は開いていない