久々に多重に含めた詩

動きを止めた時計 母が死んだ日に 父が拳を振り上げ 壊した 時間
こびりついた血も 今ではただの染み 何の意味もない ただの記録

割れたガラスは 戻らない ただ 父の傷だけ癒えて 時計は埃を被り


時を止めた時計は 父の記憶から消え去り 何の価値と意味を持って存在するのでしょう



時を止めた時計 母を迎えた日に 父がゴミのように放り投げ 壊した
こびりついた未練も 今ではただの屍 何の価値もない ただの抜け殻


私の心は 戻らない ただ 秒針が逆に動き始め 幸せだった時に逃げる