落下後の取り留めのない流出
俺はアスファルトの匂いを嗅いでいる
自分の血が流れ出る感触を楽しみながら
一緒に罪とか非道い思い出とか
そんな面倒なモノも 漏れ出てくれないかと
そう思いながら11月の寒い夜
冷たい道路にキスをし続けながら 死んでいく
自分で死ぬこと自体が罪だと言うのであれば
それを罰するのは生きているオマエラではなく
オマエラを裁く者と同じ 等しく慈悲に満ちていて
鎌を持った 執行猶予の付かない髑髏の神様さ
死ねばそれで終わり でも
もしその先があったとしても
でもきっと
地獄にだろうと日は昇る