針と糸

俺は指に針を刺す
血がにじんで 俺は首を傾げる



そのまま 俺を構成する全てが傷から吹き出て
消えてしまうのかと思っていたのに
俺はそれで死ねると思っていたのに



でも もう既に死んでいるのと同じだと思い直して
今度は目に針を刺し挿れる 


思ったほどには 痛くない