大晦日らしく

首輪をつけられ 枷に自由を奪われ 轡を咬まされ 縄でヒキヅラレる子供
苦しみと寒さで引き攣る身体に鞭打たれ 裸足で坂道を歩き続ける


あと十も歳を取れば それが人の生きる唯一の道だと分かるだろうに
君は涙を流し続け 何時果てるともない道を歩かされている


あと二十も歳を取れば それが快楽に変わるだろうに
君は痙攣する身体の中に ウカレる熱が暴れまわるを苦しみとする


あと三十も歳を取れば 鞭打つ役に回るというのに
裸で拘束された子供たちに痛みを与え 黄色く濁った眼球を熱で潤ませ


首輪をつけられ 枷に自由を奪われ 轡を咬まされ 縄でヒキヅラレる子供
苦しみと寒さで引き攣る身体に鞭打たれ 裸足で坂道を歩き続ける
未来すら考えられず これ以上の苦しみも狂気も 待ち望んでいることも想像出来ず
聖者の様に 苦しみに身を浸し