暗闇の病棟の一室の真夜中の個室の闇

物理的な苦痛と恥辱の中 踊る僕を君は見ているね
何の主張もなく 何も求めず 
ただ 小さな檻の中で 何も考えず 何も感じず
投薬まみれの生活の中 踊りながら血を流す僕を見ていたね
君のために少しでも多くの愛を そのために流す血さえも 
君は何の興味も示さず 檻の中から空を見上げて 通り雨の心配をしている



嗚呼 嗚呼 嗚呼 故に


僕は 君の隣に生まれ 育ち こうして踊っているのだね


嗚呼 嗚呼 嗚呼 何故に


僕は身を裂かれ心震わせながら それでも意味の無い踊りを止めない「


――――――――――――――。故に。


嗚呼 嗚呼 嗚呼 故に


僕は踊り続けている僕を君の無関心な瞳に映し笑っているのだね