遅ればせながら詩

蕾にも成らず 実も生らず 死ぬべき運命に背を向け
悲観する姿も機械に繋がれて 尊厳も無い英知に満ちた結果の家畜
青い瞳は何処を見ている? 青い肌 青い生 何一つ成熟せず終わる青の肉塊



黒い髪 黒い陰 「死にたい」を遠くに置き忘れ
不憫な身体 弛緩した心 窓を開けて 風が吹いて
「夜になったら 遊びましょう」


光は君の肌に触れるけれど君の心には触れない
未完成の心も身体は 不完全な性欲と愛
赤い痛みを最後の記憶に あとは何も残らないまま


遠い窓から また会いましょう
糜爛した君の肉体と 糜爛した僕の心
笑いあう日は ”維持された生による” 副作用の あの夜に
永遠を約束された 君の身体と 僕の愛で