眠るように死んだ君を再び失わないために

眠りが僕を陥れる
軽い痺れで 無意識な微睡みで
僕から君を奪い取ろうとしている


僕は眠った夜の数だけ 君を忘れそれを悲しみ
何時か何を悲しんでいたかも分からなくなって


曖昧な眠りの中で
君は夢と共に希薄になり
やがて判別も出来なくなり


僕はそれが傷の癒えた結果と思い込んで
僕は僕の目の前で死んだ君を
夢の中からも追い出してしまうのだろう


僕は眠りを敵視する
僕から 二度 君を奪い去ろうとする
眠りを