年末ジャンボ鶴田と尾崎(江戸時代に流行ったギャグ)

宮本輝は私が好み敬愛する作家の一であるが、その読みやすい書き口と、淡々として(ドラマティックというには些か衝撃に欠ける)日常的な物語の中で訴えかける強烈なメッセージの対比を特徴として推すとしても、このブログを読む高尚な皆様に於かれては「そんなものは作家として当然の技術である」とするであろうから、ここで引用という安直で労力を惜しむと受け取られても仕様の無い方法で宮本輝の文才を、一面だけでも伝えることにしたいと思う。


「俺のなかの少年は皺だらけになったのに、おとなの俺ってのはまだおむつをしてやがる」
――宮本輝「私たちが好きだったこと」より引用


誰にでも子供時代に持っていたものを失い、大人として期待していたものを持っていなかった時の気持ちを味わった事があるだろう。
これだけの内容を分かりやすく、尚且つ頭に力強く訴えかける作家の本、1度は手にとって見ては如何だろうか。


と、年末なので知的に締めくくろうとしたら今聞いてる音楽は蜉蝣の螺旋首でした。
それでは皆様、最後は大祐御大の歌詞を引用して御別れです。どうぞ〜。

嫌われていくすごい速さで 嫌われていくアレの速さで
エロスではない健康なだけ エロスではない健康にアレ
あの娘求めて首が伸びてく あの娘求めてアレが伸びてく
知らず知らずに首がねじれて 知らず知らずにアレが

止め処無く溢れる この純情は
真っ白で真っ直ぐに 君を侮辱していたのか

下心などは無かった
ねじれた首が泣いていた
グル グル グル グル グルリ


あ、大晦日も日記書きますけどね。