理由も考えずに泣く女と理由も知らずに見守る男

気付いたら壊れていた精神 継ぎ接ぎだらけで歪で それでも僕の精神 壊れた僕の
僕はいつも悪者で良いよ 君のことを何も分かって上げられない 常に加害者は僕で
僕はずっと ずっとずっとジトジトした君の家に向かう道を歩いている
僕はずっと ずっとずっと無表情で逃げる君を呆然とした顔で追いかける
僕は 僕はずっと君に届かないことを知っているのに 僕は砕いた心を道標に 帰り道を確かめながら追いかける

気付いていても壊れていく精神 継ぎ接ぎをなぞればほら ただ泣いている君を見ている僕
僕はいつも邪魔者で良いよ 君に何をされても僕は ただおろおろと見ているしか出来ない
僕はきっと きっときっと何時か帰り道を教えてくれる心の欠片を使い切る
僕はきっと きっときっと無表情でも嘲笑う君しか拠り所を失ってしまうのさ
僕は 君と僕はきっとこのまま二人きりで もうそろそろ全てを無くしてしまうのだろうと諦めながらも君を追いかける

最初は何が悪かったのかな きっと僕が悪かったのだろう それとも最初からずっと泣いている君を見ていた?
最後も分からないのかな きっと僕が悪いということ以外は それとも最後まで君は泣いているのだろうか?

僕は泣きながら心の欠片を探して彷徨う日が来るまで
心を心を細かく細かく砕いて砕いて継ぎ接ぎ継ぎ接ぎ君を追いかけ壊れていく壊れて死ぬ
それとも僕は君の家に向かう道 ジトジト陰鬱なこの道で 何時しか君を捕まえられる?

このジトジトした道を 二人追いかけっこしよう
帰り道の心配も不安もない 君の泣いている理由にも興味をなくして
ただ追いかけられる様になるまで そうすればきっと君だって
呆然と見守るだけの僕を何時しか忘れて 笑ってくれる時が来るから
それしか僕にはもう 笑っている君を 笑っている僕を