GD

やられた。某リース二次のGDでキラーにやられた。クソウ。
詳細を話すと、集合した時点でベラベラ喋る女が居て怪しいと思った辺りから話さなければならない。で、こいつ面接官側のスパイか? と思うほど五月蝿いこの女を仮名で相川と名付けておく。この時点で「このGDで司会は絶対にやばい」と悟っていれば良かったのだが、なんだかんだで集合時間ぎりぎりの到着となってしまっていたのでそんな時間はなかったのである。
そして、GDが開始され、私は何時もどおり司会を選んだ。よくGDでは司会が不利であるという話を聞くが、個人的には緊張した人間や無口な人間から話を引き出す力が最も評価されたいところであるため敢えて司会に立候補することが多いのだ。
しかし、今回は「やってしまった」感がヒシヒシと漂う選択をしてしまっていたのである。
その相川という女は先述したとおりキラーであるのだが、まずはキラーとは何ぞやという話をせねばならない。
キラーとは、以下の特徴を持つ学生のことである。


①:司会を不要とせんばかりの饒舌さで捲くし立て、ペースを考えずに兎に角無許可で発言したがる。また、司会でもないのに勝手に会話許可の指示を出す。
②:視点を露骨に切り替えたがる。そして、その視点の変化に伴うGD難易度の上下は司会へ責任を押し付ける。
③:自分のペースでしか喋らないため、喋れない人間には自分の話題が尽きてからネタフリをする。よって、普段ですら喋れないにも関わらずタイミングを勝手に固定されるためその人は余計に意見が言えなくなる。
④:言葉の誤用が多く、しかも自信満々であるため司会の理解が追いつかなくなる。そうなると事実上その人が司会化する。
⑤:自分の理解が届かなくなるとかなり強引に話題を変更する。
⑥:だが決して自分で司会をやりたいという言葉を口に出さない。


要は「よく言えばバイタリティ溢れる女性、悪く言えば喋るだけ評価が高くなると勘違いしている邪魔者」といえば判りやすいだろうか。

しかも、今回はフォロワー(キラーのテンションに巻き込まれて準キラー化する「ソロでは普通の学生」)が居たので更に事態は悪化。とどめはGDの御題である「社会人と学生の違い」という、それこそ猿でも議論に参加できる内容であったため、もうどうしょうもなく2人の独壇場になってしまっていた。
他の学生2人は比較的寡黙であったため、もう収拾もつかない。


結局、そのGDでは会議の進め方や会話の仕方が重要視され結論発表自体は不要というルールだったためただ2人のペースで終了。
ここで相川+フォロワーが取られるか、それ以外の3人が取られるかは不明だが、少なくとも相川と私の両方が次の選考に進むことは絶対にない。あまりに対照的であるため、採用1つの視点で両者とも評価するのは難しいはずで、必ず主観によりどちらかに傾く。それが唯一の救いだ。
何故なら、もしそのまま内定を得て相川と同期になったら……と思うだけで背筋がゾクゾクくるからである。配属先まで一緒だったら毎日キラーと会議する可能性に怯えなければならない。それだったらまだ相川入社で私が他社へ、の方がマシだ。
そして、第二の救いとして、社風が相川向きなのか私向きなのか分かるという利点もあるといえばある。会社が「調和性を求めるか能動性を求めるか」ということを簡単に判別できる。私が落とされればそこは能動性重視であったと納得できる。そうなれば自分に向かない企業であったと諦めもつくというものだ。
両方落とされる可能性はあるが、まぁそれはキラーを潰しきれなかった自分の責任でもあるので仕方ないといえば仕方ない。


何故か私が志望する会社の選考に大概GDが盛りこまれている。そして、キラー比率はほぼ100%女性である。これは一体どういうことか。
何て言うまでもなく、総合職志望の女性は大体が「求められる総合職社員像に負けてしまっている」か、「バイタリティとウザさの紙一重」な性格の持ち主である場合が多いということだ。社会的に男女平等が叫ばれていても男性と女性の先天的・後天的問わず資質の違いはある。にも関わらず、女性に求められるのは「男性顔負けのバリバリ営業マン」であったりするので、それへの気負いで一生懸命になった挙句キラー化することが多い。または、ただウザいくらい喋れるだけのをサークルか何かで勘違いしてしまい「自分はできる女性なんだ」という自己催眠によりキラー性能が顕在化することもある。多分相川は後者で、そのフォロワーは前者。相川も使い方によってはまともに活躍するのだろうが、個人的には一緒の空間に居たくないタイプだ。


まぁ結果は金曜日までに電話連絡が来るそうなのでそれまで結果を楽しみに待つとする。ここで落ちても、以上の理由により、一番スッキリと諦めがつくのではと予想している。
企業的には是非入りたいと考えていた分野の大手だったので残念であるのだが、それも結果次第である。


追記
そういや嫌味で「司会が至らなくて申し訳ありませんでした」て帰りに言ったら真顔で「そりゃ司会は経験だからねー」って言ってて流石に笑った。しっかりボケもバイタリティ溢れて出来る人なんだなぁと感心した。