君と僕の暖かな昼下がりにて

君の吐いた嘘は温かいスープのよう
僕の心に染みて染みて 僕が生きるのを諦めてしまうくらい
暖かく 暖かくなっていく
僕より病んでいる君が 僕に吐いた嘘
「僕は元気だよ 今とても楽しいよ」
僕はその言葉だけで 君の壊れきって居て
視線すら定まらない 曖昧な笑顔すら見なかった
「それは良かった」
僕の言葉は どれだけ君を傷付けたかな


君の吐いた嘘は温かいスープのよう
僕の心に染みて染みて 僕が生きるのを諦めてしまうくらい
僕が一生懸命普通でいる事に「そんな必要ないんだよ」って
僕は暖かく 暖かく 壊れていく
僕より病んでいる君が 僕に吐いた嘘
「こっちの世界は楽しいよ 君も早く治ると良いね」
僕はその言葉だけで 君の屋上から下を見る必死な目
誰よりも死の魅力と抵抗している 君の目すら見なかった
「ありがとう」
君の落下は どれだけ僕を暖めたかな


君の吐いた嘘は温かいスープのよう
僕が生きるのを諦めてしまうくらい
僕の心に染みて染みて 
僕の落下はまだ終わらないけれど
僕の心に染みて染みて