マイディアレスト。

最近、我が家のパソコンが「そろそろ俺を引退させろよ」と脅迫をかけてくる。
例えば、起動直後に起こるエラーであったり、CPUの起動音が急に「飛行機の墜落」のような音になる。
アプ子(IBMのAPTIVAを使用していると公言しているかのようなネーミング)には本当の初心者だった頃から随分と御世話になった。
今ではどうにかユーザとして中級者になったと言えなくもないレベルにまで到達できたと思っているのだが、それも彼女がいなければ考えられなかった事なのである。
大学でパソコンを初めて触った友人なんかのアタフタぶりを見ていると、アプ子に感謝する気持ちが湧き出てくる。

しかし、3〜4年前に買った時点で「旧世代パソコン処分セール」という名の在庫処分にてゲットした代物だけに、アプ子が好い加減スペック不足であることは否めない。
まず致命的なのはメモリである。56MbRAMのメモリである。何故切り良く64Mbじゃないのか。
64MbRAMくらいの要求スペックだとギリギリ動きが悪くなる程度で済むのだが、MMOなんかでは致命的なレベルのメモリであると言えよう。
次にCPU。850MHzと、メモリの頼りなさに比べれば多少はマシなのだが、今ではその3倍程度の数値は当たり前の世界である。
しかも、恐怖の発熱を誇るAMD Duronプロセッサである。
いつかCPUの過熱がハードディスクを駄目にするのは目に見えている。
そして、最後の駄目ポイントはOSがWindowsMeであるという点である。
これは駄目だ、駄目すぎる。
理由はありすぎてここでは書けないし、ちょっとGoogle様の力を借りればいくつでも理解できると思う。

そこで、私は考えた。アプ子が迎える今後の計画プランである。
①:壊れるまで現役で頑張っていただく。
バックアップさえとれば何時壊れても文句は無いというスタイルである。
外付けHDDなどでバックアップしてしまえば、最後の最後まで愛機を堪能う出来るという仕組みだ。
しかし、元々動作が怪しく、何時壊れるか分からないのが現状である。
だったら、と思って考えたのが
②:分解して部品を保管し、修理用としておく。
新たなPCを買い、それが一部故障・不安定になればアプ子の部品と交換するという具合である。
しかし、私は自作PCを作る能力が皆無な人間なので、メーカ製のPCを買うであろう事は必至だ。
よって、補償制度の御世話になるだろうから、自分で変に修理しないべきであるのは当然だ。
③:アプ子をサーバにする。
これは弟がLinux使いであるという事から出た発想であるが、案外悪くない。
諸悪の根源であるWindowsMeを処刑してLinuxをBoot、その後こいつをサーバにして私の新PCと弟のPCを繋げばより高速な処理が可能である。
サーバは常時起動に近い過酷な作業であると思われがちであるが、ヘビーな作業をさせないため弱いスペックのPCでも用を足すのである。
しかも、LinuxUnixは見ていると吐きそうだと弟が言っていた)はWindowsより数段軽いため、更なる効果が期待できる。
だが、弟のLinuxパワーはまだ貧弱であるため、もう少し彼が修行を積む必要がある。
それまで、彼女が無事であるかどうかは正直五分五分である。

計画は所詮計画で、新PCも外付けHDDも経済的に購入できないのでありますが。
結局①より非道い「バックアップもせずに戦々恐々とアプ子の機嫌をとりながら起動」しかないのである。
アプ子、不甲斐ない私を許しておくれ。そして、もうちょっと頑張ってくれ。
出来れば、私が君より愚鈍になるくらいは頑張って欲しい。
そして、君より愚鈍になるには死ぬ以外に道は無い。要するに死ぬまでファイト。

追記
アプ子はDataDDが20GB程度あるのだが、残り数百メガしか空き容量が無いという新事実。
音楽で6GB近く使っているので、残りをどうにかやりくりしたいと思う。
メモリもHDDも増設してやれない不甲斐ない私を許しておくれ。