本家のサイトが

更新されていないのは怠惰ではなく誰かに突っ込んで欲しい年頃だからです。
おい、サイトの更新まだかよ。 そう言われたくて仕方が無いのです。
誰か僕にかまって!


とまぁ20歳男児に有るまじきウザい挨拶でオハヨウ御座います。
普段は平気で午後起きの駄目大学生で御座いますが、今日は何故か4時起きで御座いました。
清々しく飛び起きますと、朝食に昨日の残りである豚キムチを貪りまして今に至るわけです。
何時間豚キムチ食ってんだという無粋な指摘はさて置いて、今日は下らん話をでろでろ書こうかと思います。
何時も通りという事を婉曲に表現してみましたが如何でしょうか?


昨日201号室のヘブン平助が殺された。
僕の住む部屋はボロアパート「アポカリプス蒲公英荘」の202号室で、ヘブン平助は僕の親愛なる隣人だ。
ボロアパートなので壁の厚さも僕の、全人類に対する友情の厚さくらいしかないんだけど、それでヘブン平助が放った絶叫が聞こえたというわけ。


奴はいつも赤い地に蒼いドラゴンプリントをしたTシャツを着ている男だった。
他の特徴はとりたててはなくて、スキンヘッド、でピアスが顔の表面積を半分ほど埋めていてパンクな、割合何処にでも居る奴だった。
僕はシャツが毎回同じであるという事は彼は着替えをしないのか? と疑問に思って、勇気を出して隣室に電話をしてみた。
そのシャツ臭くなんないの? と聞くと「100枚近くあるからほぼ使い捨て」と言ってハイライトを喫った。
何故ハイライトだと判明したかというと、隣の、僕の愛情より薄い壁の隙間からハイライトの匂いが漂ってきたからだ。
僕は自分でも驚く物凄い勢いでハイライトの副流煙が香る空気をクンクンした。
僕は煙草も、煙草の匂いも、煙草が出す煙の匂いも大好きだ。
僕はヘブン平助にその話をすると大いに喜んで、今からそっち行って良い? と聞くので丁重に断った。
その代わり、電話なら何時でも煙草の話をしようじゃないかと提案し、約束した。
それから、結構頻繁に行われる隣人同士の煙草トークが始まった。

ヘブン平助は僕の事を先輩と呼んだ。
僕のほうが先に入居していたのでアポカリプス蒲公英荘の先輩ということだと思う。
じゃなかったら、ヘブン平助の方が年上だし納得がいかない。
で、僕はヘブン平助を君と呼んでいたのだが、それを嫌って僕にヘブン平助と呼んでくれと言った。
僕にはそれが本名か知る術はないので何ともいえないが、多分偽名ではないだろうかと踏んでいる。
けれど、確証がないし、彼に偽名かどうかを聞くのは非常識だと思ったのでヘブン平助と呼ぶことになった。
自分でそう名乗る男に、本名か尋ねるなんて馬鹿げているだろう?
きっと僕は、彼がヘル醍醐朗とかエンジェル秀樹とか名乗っても彼をそう呼んだだろう。
だって、矢張り彼はそう名乗ったのだから。

大体、電話をかけてくるのは彼の方だった。
平均すると午後7時41分9秒に扉の空く音がするヘブン平助の201号室は、また平均すると9時間50分22秒間の空白時間がある。
その点僕は基本的に外出しないので暇なのは僕のほうなのである。
暇といっても僕の言う暇は家を空けている時間のことだけを指しているので、僕が本当に怠惰な生活をしているという意味ではない。
僕だって忙しいのだ。



とまぁ今回は珍しく「つづく」ですよ。
または今日中に続き書くかもしれません。
というか、本家の日記にはてなのログを全部移すかもしれん。