久々な曲詩。

腐った水の滴る音で僕の心は目を覚ます 心の中は暗いまま
這って進む下水の路傍 鼠と蜘蛛と汚物の王国 誰も手出しのできない聖域
僕はマイノリティとして 存在意義を否定され続け
僕はマジョリティの楽園で 汚水を浴びて生きるしかなかった

数という破裂しそうな圧力は 僕を素通りして振り返りながら僕を指す

腐った君の崩れる音で僕の心は目を覚ます 心はまだ君を欲したまま
這いすらもしない君の周りに 泣いたふりして嗤うマジョリティ
僕と同じだった君を思い出して 安堵にも似た諦めを感じた
結局は僕も遠からず 君みたいに食い散らかされて腐っていくしかないんだと

僕の脚は駄目になって少しづつしか進めないけれど 目の前に君が居る

僕の脚はとても痛いけれど 鼠や虫に服従した 君まではとても遠いから

僕はまだ生きていく 迎合して死んでいった 君まではまだ遠いから