曲詩。

全て壊してしまえ まだ何かが違う事に気付かないのか
誰もが通り過ぎる度にチラとオマエを見て クスリと笑うことに気付かないのか
ズタズタのボロボロになった手首だけで 満足できる程度の狂気か
気付かないのか 内に疼く小さな鼓動に 抑圧されて吼える破滅に

全てが壊れるか 全てから目を背けるか 
その脆い仮面だけで耐え切れるほど 心はそう強く無い
さぁ時は迫っている 沈まぬ月も無い様に ギチギチの神経も切れかけている
さぁ全てを決める時 悠久な物が無い様に そのまま停滞できる狂気か

全てが見る情景に そのまま埋没できると思っているのか
誰も居ない孤島に逃げ込んですらも 薬に頼って忘れぬ嘲笑に怯えるのか
ヘロインでバラバラになった理性だけで 満足できる程度の狂気か
気付かないのか 何もかもを鼓動によって ドクドクと膨張する世界に

全てを壊してしまえ 全てを逃してしまえ
その小さな手で全て掴めるほど 心はそう強く無い
逆らう術も無い 蹲り何も見ないはずの オマエが望む埋没の狂気か
流離い反吐するオマエを映す 水面に浮かぶオマエの笑顔と俺の破滅か