LEXMARKのススメ。

LEXMARKスゲー! で御馴染みの麝香です。

今日は年賀状刷ってました。親が第一線を退いているので100枚くらいしかやってませんが、今年はプリンタを購入したという事で自作の年賀状をプリントアウトすることにしました。だが、だがしかし! 買ったプリンタがあの悪名高い、あの、あのっ、LEXMARKだったのです!(*1)
で、替えのインクカートリッジ購入を親に頼んだら「インクの内容量を少なくして値段を下げたエコノミー型(*2)」カートリッジを購入してきやがりました。
で、ソレに気付かず付け替えて年賀状刷ったら5枚と保てずにインク切れの警告が。


LEXMARKのプリンタZ605、3,980円。
年賀状5枚でインク切れの警告を起こすカートリッジ、2,400円。
詐欺にあったと悟った瞬間の衝撃、プライスレス。


で、まぁプリンタを粉々に破壊して「インクが極悪にて返品。なお、交換修理一切必要なし」という手紙付きでLEXMARK JAPANに郵送しようかとも思いましたが思い直し、御得意のネットサフィーンで情報収集した結果、窮鼠必殺の一撃とも言いえる光明を発見致しました!

それは「インクカートリッジ詰め替え」という罪深き所業。

インクカートリッジをバラして詰め替え用インクで中を満たし、再利用しようと試みるのです。
失敗するとカートリッジは完全に再起不能となり、下手をしたらプリンタの下がインク塗れになったりとかなりの危険を伴います。
ですが、今から新しいプリンタを買ってまで印刷するくらいなら業者に任せた方が安いのでは、ということで、駄目元な気持ちにて詰め替えインク販売業者を探し、Ink77(http://members.jcom.home.ne.jp/ink77/index2.html)というサイトをチョイス。
ここは初回購入者にインク詰め替えキットなるものを無料配布してくれるので選びました。
REXMARK専用のインクがないので汎用型染料インクを購入します。どちらにせよLEXMARKなんて「インク付きプリンタ」どころか「プリンタ付きインク」として購入され破棄されているので大概の業者はLEXMARK専用の詰め替え用インクは売ってません。
カラーは案外減ってなかったので100cc、黒は吃驚するほど減るので200ccを購入。送料込みで計3,900円となりました。
で、我がPCでは注文フォームが使えなかったのでメールで直接注文。2日後にメール確認したらしっかり返信が来ていたので所定の口座に振り込んで待つこと3日。
「これ以上発送が遅れるようなら今年は業者で……っ!」というギリギリのラインでしたが、どうにか間に合い早速トライです。

説明書によると黒インクカートリッジはヘッド部の真上に当たる部分にドリルで小さな穴を空け、そこに付属の注射器でインクを注入し、ヘッドを空気抜きしてインクを通すという方法らしい。
こりゃ簡単だわいということでやってみたんです。まずは、まぁ、5ccくらいでと思ってそのくらい。
そうしたら奥さん、もう永遠に止まらないじゃないかってくらいインクが垂れ流しになるんですよ。
どれだけ容量ないんだエコノミーインクカートリッジ!
仕方ないので試行錯誤してみると、1.5ccだとほぼインク垂れ流しを起こさずに使える模様です。垂れ流し状態になっても、収まり次第ティッシュで拭けば問題ありませんので、まぁそこは適当に。ただ、常時ヘッド部をティッシュに当てておくと際限なくインクをティッシュに吸われますので、カートリッジを横にして下にティッシュを敷き、垂れた分だけを吸収するようにしましょう。
さて、結果は大成功。
染料インクは滲むという噂だったのですが、水にでも濡れない限りは大丈夫そうな出来でした。一気に印刷するとインク切れしても印刷が終わらず、かすれた年賀状を大量生産してしまう恐れがあるので5枚づつチビチビと刷り、インクが切れたら補充という形で繰り返し印刷しました。最終的には100枚を2回のインク補充で、かすれ無しで印刷完了。出来栄えもなかなかのものです。試算してみると黒インクのエコノミー2個買うだけで4,800円ですから既に元は取りました。あとはカートリッジのヘッドが死ぬまで何回でも超低価格印刷をするのみです。いやいや、やってみるとLEXMARK、案外悪くありませんぞ。


追記
この日記はLEXMARKのZ605にエコノミーBLACK Economy 17/10N0217を使用・Ink77社の200ccタイプのブラックを2004年12/19に発注し、説明書通りの方法でインク補充した時のみを記述したものです。他の如何なる差異があるプリンタ、インクの補充とは関係が無く、その補充方法も補充量も、その失敗による損害も知りません。
また、インク補充はプリンタメーカーが推奨する正規な方法ではありません。
自己責任は当然のことと御考え下さい。


*1……http://www.lexmark.co.jp/direct/にある通り、脅威の安さを誇るプリンタ本体価格と更に驚異的な高さを誇るインクの値段を誇る、元IBM系列のプリンタ販売会社。インク1ml当たりの値段は世界標準の数十倍、下手をしたら百倍にも達しており、プリンタ素人以外は必ず避けるメーカーである。プリンタ本体の性能はかなり良く、特に印字刷りには高い定評がある。「インクさえ安ければ!」で御馴染み。通説では、ランニングコストパフォーマンスのみを考えるのならCANONが圧倒的に良く、LEXMARKがダントツの最悪である。


*2……通常はビックサイズにすることで1cc当たりの値段を下げて経済的と呼ぶのだが、容量を下げる事で価格を下げ。1ccの値段を上げるという狂気の所業にて経済的とする脅威のインクカートリッジ。世界中のどのインクカートリッジよりも1cc当たりの値段は高い。