路上の水溜り

誰も彼も 僕の手からこぼれ 落ちていく
すくっても すくっても 指の隙間からこぼれ 落ちる
僕の口に入る前に 君達は嘲笑い僕の前から離れていく


僕が餓えても 乾いても 一定の距離を置き続ける 決して届かない希望


誰も彼も 僕の手からこぼれ 落ちていく
すくっても すくっても 指の間からこぼれ 消える
僕の口にも入らずに 地面に落ちて乾き 消えていく


ならば


僕は誰もすくいはしない どれだけ餓えようと 乾こうと
決して届かない希望 決して気付かれない 愛


ならば 決して