ミクシーの廃棄済詩

生きる価値なんてない。
目の前で死んだもう1人の僕がそう言った。
生きる価値なんてない。
僕の肩を強く揺さぶるママが叫んだ。
生きる価値なんてない。
目の前で死んだ僕と、一緒に眠ろう。

僕はただ、僕の影を見ているだけで幸せだったんだ。
とても大きな邪魔者が光を遮りさえしなければ。
僕はずっと幸せで居られたんだ。
僕に与えられる光なんて無いと言って、パパは影に溶けていった。