リハビリ6
僕の手首にある傷は 自殺未遂の弱さではなく
オマエラの罪を忘れないようにするための烙印
善悪という名のルールで許されたその者の名は大衆
傷つく度に 手首に傷を 心が許して 忘れぬように
手首にある無数の傷は 少女趣味な憂鬱ではなく
オマエラの罪を忘れないようにするための刻印
血液というインクで捺されたその印は終焉
傷つく度に 痛みと傷を 心が壊れて 消えないように
手首を切って 眠りましょう 痛みを夢まで 放さぬように
傷まで裏切り 目覚めぬように 許さぬように 眠れぬ夜に