手首を切る効用について

手首を切る効用について


死ぬのを恐れて手首を切る人間がいる。
確実に死ぬ方法を知っていても、カッターで線を引く。
流れる血が、自分をまだ生かしていると確認させてくれる。
死にたいと意思表示をすることで、何とか生きている人も居る。



または、死にたいという願望が膨らみきって破裂してしまう前に、
手首から少しでも身体の中で沸騰している
悲哀 絶望 激情 虚 という膿を流すために
理性が手首に線を引く。
死にたくないという渇望が、手首から流れる血で潤されていく。
生きるための出血、死なないために創る傷を糧として何とか生きている人も居る。



手首から流れる血は、人を生かす可能性を多分に含む。

4/28 am.2:20

赤い色が印象的だった 白昼夢を見た日曜日が 終わる
薄情そうで 癇癪持ちそうな 青く見えるくらい真っ白い月
雲も気難しい月に捕まらないように 急ぎ足で去っていく


空を見上げるのは何年ぶりだろう ベランダで
夜の陰で憂鬱そうに咲いている 鉢植えの白い花と一緒に
深夜 とても静かで 空の動く音も聞こえそうなくらい


赤い色の白昼夢と 青く見えるくらい真っ白い月だけの日曜日
僕は眠りすぎて鈍くなっている頭で
自分で買ったはずの花の名前を思い出そうとしている
駅前の 名前も知らない花屋で買った 今は居ない君が好きな香水と同じ匂いの小さな花

飼われた鸚鵡

その小鳥は 心無い薄弱児によって
翼の羽と肉をもがれ
それでも生きて 生きていました


骨組みだけの翼で羽ばたこうとする小鳥


でも 幸不幸 君が考えることではないよ
主観的な不幸の定義程 不愉快なものはないのだから


囀る小鳥には 台詞はない

餞に 吐き溢れ出た君の血液を

僕の手は 血に塗れて錆びた 断頭台の刃のよう
誰にも期待されていない機能 掴むための手ではなくなった


僕の手は 君の手を 心をを掴むこともなく
宙を彷徨う君の手に怯え 保身のために頭を抱える手


僕の手は 君の望む逃避のためにスイッチを切ることも無く
何の役にも立たない脆く唾棄すべき断頭台


胸からこの手で 抉り出せるのは心臓と血だけ
断頭台の錆びた刃である ノコギリの様に非道い傷ばかり作り出す
役目の果たせぬこの手で抉り出せるのは 己の肋骨から抉り出す心臓と血だけ


手の平を翳し 捧げることが出来るのは心臓と血だけ
断頭台の血で塗れた刃である 失うことだけを目的に作り出された
本当は誰にも望まれていないこの手で祈りを捧げるのは 鼓動を止めた心臓と
同じく誰にも望まれない役目を終えた 血だけ


心臓は供物として肉となった
血液は被害者として地に垂れた
僕は彫像のよう
でも傷口は心臓よりも熱く脈動して


僕の餞に せめて救えなかった君の
最後に吐き溢れた君の血液をと願う


錆び果てて崩れるまで 君の血液を
君の血液で 僕の罪を罰と交換を
餞に 僕の心臓に君の苦しみと寂しさと 憎悪をと願う


僕に吐き捨てて欲しい 僕の捧げた心臓に 反吐のように吐き捨てた血を 呪詛を

死ぬまで 麻薬とセックスに溺れて駄目になるような生活をして
眩暈の中で死ぬような生活に 漠然と憧れていた生活を思い出して


今の自分の曖昧さについて 問いかける自分の手首は 無傷で とても白く美しく
哀れでもあり それが誇りでもあり その揺れ動く気持ち そのものが
まだ俺を生かしていると信じている

トンブリとツナと玉葱のサラダ風パスタ

来週作る予定のパスタの防備録。
(久々に詞っぽいもの以外での日記なんですが完全に防備録なんで皆さん置いてけぼりなのは変わりません)



材料
パスタ
ツナ缶
トンブリ
明太子
マヨネーズ
玉葱


作り方
パスタを茹でている間に玉葱を千切りして水にさらしつつトンブリを水洗いして明太子を潰してツナを油ごと缶詰から出してマヨネーズをぶちゃぶちゃ出してソースを作ってパスタ以外を全部和えて茹で上がったパスタにざっくり混ぜて食。



これをどこで誰と食うかは未定ですが何故か思い浮かんだメニューで美味そうだったのでとりあえずうpっときます。
(作る当日には若干の変更があるかもしれません。(ex:明太子が煙草の吸殻になっているかもしれません))


最近ラクーアに行って復権した御2人を交えてワイン呑みながら食うのも良いかなと思いつつも一人で貪るのも悪くなし。(あくまで防備録なんで垂れ流しです)